イトーキのオフィスチェア「f(エフチェア)」
エフチェアの機能と特徴
- 「あなたのオフィスワークをfineにする」の”fine”からf(エフチェア)。やや安易なネーミングだと思えるが、そこは気にしない。
- 背面の肩部分が狭くなっていて、肩を開く動作がしやすい。
- 前傾姿勢対応。
- シンクロロッキング付きで、後傾リクライニング固定あり。
- 各種調節機能。
最大の売りは背面のデザイン
エフチェアの最大の売りは、背面(背もたれ)の形状。
台形をひっくりかえしたような形をしている。
背面下部の腰の部分は広く、背面上部の肩の部分は狭い。
これによって、腰の部分はしっかり支えて、肩の部分は自由に動かせることになる。
これを「フィット & フリー」というキャッチコピーで売りにしている。
正直、些細な工夫のように思えるが、肩を開きやすいのは事実だ。
公式ページにはこんな画像があった。要するにオフィスワーカーは右側を向いたり、左側を向いたりして、けっこう動きがある。
肩の部分が狭くなっている動きやすいですよ、ということらしい。
自宅でひとり座って作業する人は、あまり関係がないかも知れない。
前傾姿勢対応の理由が良い
エフチェアのもう一つの売りは、前傾姿勢に対応していること。
背面(背もたれ)の角度を前方に調節できるので、前傾姿勢のときに背面のサポートを受けながら作業できる。
で、この機能をつけた理由が「ノートパソコンの普及で前傾姿勢のサポートがますます重要になってきています」というのが良い。
「ああ、そうか。ノートPCの人は前傾なのか」と気づいた。
私はデスクトップPCを使っている(にも関わらず前傾気味)。もしノートPCを使うなら完全な前傾姿勢になりそう。
自宅でノートPCを使っている人は、やはり前傾姿勢対応のチェアを考慮したい。
狙いはライトなオフィスユーザー
上記の特徴はあるものの、わりとフツーのオフィスチェアである。
技術者ではない通常ワーカーを抱える法人に大量販売するための汎用チェアといったところか。
オカムラのゼファーと競合するイメージ。前傾対応なのがエフチェアの売り。
やはりというべきか、新品価格が8万円前後と安い。
「フツーのオフィスチェア」といっても、あくまで当サイトで紹介するような「高級オフィスチェア」の範疇に入るので、性能・品質・デザインともに申し分ない。
今まで定価3万円以下の安物チェアにしか座ったことがない人からみれば、ものすごく座り心地の良い椅子に違いない。