オカムラのオフィスチェア「バロン」
大人気のチェア。IT企業の導入事例がやたら多い。ヘッドレストも高評価。
機能と特徴
- バロン(Baron)とは、「男爵」という意味。古フランク語の「自由民(baro)」が語源。
- 背中に追従するリクライニング機構に特徴がある。
- 後傾スタイルのPC操作をテーマにしたチェア。
- リクライニングはフリーロッキングと好みの角度固定。
- 座面の上限調節は100mmで可能。
- 座面の前後スライドは50mmで調節可能。
- アームレストの高さ調節は100mm。
- アームパッドの角度調節も可能。
バロンの動画
オカムラの公式動画。バロンの操作方法を動画で解説している。
オカムラの傑作チェア
オカムラの代表的チェアともいえるバロン。
PC作業に向いた後傾スタイルの椅子であり、多くのIT技術者やブロガーが使用している。
ネット上の体験談が非常に多く、ほとんどの人が「買ってよかった」と高評価している。試座していない人でも安心して買えるハイグレードチェアといえる。
IT系企業ではバロンの採用率が高く、結果として中古市場に出回る数も多いらしい。
バロンのヘッドレスト
バロンはヘッドレストの評価が高い。メッシュのヘッドレストに頭を乗せて寄りかかると、ハンモックに寝ているようなリラックス感がある。
通常、PC作業のときはヘッドレストから頭を離しているが、一息つくときに寄りかかると、バロンの有難味を感じることになる。
バロンを買うなら、ヘッドレストを付けてこそ至福の時間を楽しめる。
あえてマイナス面を挙げよう
座り心地はとても良い。グラデーションメッシュの技術によって、部位によってメッシュの密度を変えている。絶妙のホールド感がある。
金があれば買いたいチェアの代名詞だが、ネットで目にしたマイナス面を挙げてみたい。
アームレストが低い
アームレストの調整が低いという。PC作業をテーマにしているなら、もう少し高く調節したい。この点を「バロンの唯一の弱点」と指摘する人がいる。
個人的には、キーボード入力中にアームレストに肘をつけることはない。アームレストを使うのは一息ついたときだ。だから調整が多少低くても関係がないと思うのだが。
あと、後傾姿勢でアームレストがベストな高さでも、直立から前傾になると低く感じるものだ。バロンはやはり後傾姿勢が前提になっているのだろう。
キャスターによって床に傷がつく
フローリングに置くとキャスターによって床に傷がつきやすいという。
はっきり言おう。どのオフィスチェアも同じだ。オフィスチェアは重いので、どうしても床に傷がつく。自宅で使うならチェアマットは必須だ。このデメリットはみんな同じ。
座面のクッションシートは夏場に熱がこもる
座面のクッションシートは、座り心地はいいのだが、夏には熱が少しこもる感覚があるという。
クッションシートはどうしても通気性が劣るので、どのチェアでも同じだ。冷感クッションでも敷いてみたらどうだろう?
現在、高級チェアではメッシュタイプの座面が増えてきた。やはり夏場での座面の熱が問題視されているのだろう。通気性を良くしたいならメッシュにするしかない。
ただし、座面をメッシュにすると耐久性に難があるため、体が大きな人はクッションを選んだ方がいい。クッションの方が安心感があるという人もいる。通気性を取るか安心感を取るか。
個人的には、「熱がこもるほど長時間座りっぱなしはやめて、ときどき立つようにしては?」とアドバイスしたい。
バロンとコンテッサの違い
オカムラには、もう1つの人気チェア「コンテッサ」がある。バロンとほとんどデザインが同じで紛らわしい。
コンテッサは座面が少し大きめで、アームレストがより高く調節できる。あとはヘッドレストやランバーサポートの違いくらい。
座面がコンテッサより若干小さいことの意味は、バロンはワークチェア(作業チェア)ということだろう。リラックスすることよりも、長時間の適正姿勢を維持することに向いている。
PC作業のワークチェアを探しているなら、バロンは候補に入れたい。
(ただし、体重90kgオーバーの体格の人は、当然ながら大きめの座面が必要であり、バロンよりもコンテッサが向いている)
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