2018年春にスチールケースから発売されたSILQ。
「SILQ」(発音は「シルク」)
オフィスチェアの革新というだけあり、非常に興味深いチェアとなっている。
以下、スチールケース公式サイトの解説。
→ Steelcase、SILQ新発売:チェア設計の常識を超える革新性
ゴムのようにしなるチェア
上記でリンクしたページは、発売前のPRなので、それほど詳しい説明になってない。
- 高性能ポリマー素材を開発したので、低価格で提供できる。
- 調整機構でフィットさせるのではなく、素材そのもので座る人にフィットさせる。
こんなことが書いてあった。
文章を読んでも、具体的にどういうことかまるでわからなかった。
しかし、そのサイトにもあるが、Youtubeにアップロードしてある動画を観るとよくわかる。
SILQのプレゼンテーション動画。
全編英語であり、英語が得意ではないのでセリフはよくわからない。
しかし、プレゼンターがSILQに座ったシーンを見れば一目瞭然。
チェアに体重をかけるとゴムのようにしなる。
もちろん昇降機能のような基本的な機構はある。
それとは別に、チェア全体で座った人にフィットするイメージがよくわかる。
ぜひ座ってみたいと思う興味深いチェアだった。
動きのあるオフィスワーカーに
このチェアのコンセプトは、チェアがユーザーに直観的に反応すること。
なぜそれが望ましいかといえば、1日中座りっぱなしで作業をするオフィスワーカーは少ないからだ。
立ったり、座ったり、頻繁に移動する。
最近はフリーアドレスのオフィスも増えていて、「自分の机、自分の椅子」という概念がない。
不特定のチェアに座るたびに、自分の体型に合わせてチェアを操作するのは、さすがに面倒だ。
そこでSILQは、チェア全体がゴムのように柔軟に反発することで、チェアがユーザーに合わせてくれる。
さすがスチールケース。革新的なチェアを出してきた。
1日中座って作業をする人には?
逆にいえば、「自分の机、自分の椅子」として、1日中座って作業をする人にとってはメリットが感じ難いかも知れない。
まして自宅のPCチェアとなれば自分専用のものだから、一度調節すれば済む。
オフィスでも、エンジニアのような職種では、「自分の机、自分の椅子」が用意されているはずだ。動きのあるオフィスワーカーというSILQのコンセプトからずれる。
しかし、それでも一度は座ってみたい革新的なチェアである。