コクヨのオフィスチェア「FOSTER フォスター」
肩を左右に開いたときに背面がしなってくれる3Dフィット構造。
フォスターの機能と特徴
- 3Dフィット構造:背面のフレームが独立していて、立体的に動く。
- 座面はメッシュの上にウレタンクッション。
- シンクロロッキング。
- モデルはハイバックのみ。
- ヘッドレスト付きのモデルもある。
3Dフィット構造の必要性
フォスターの特徴は、3Dフィット構造にある。背中を左右に回転させたときに背面がしなってくれる。
オフィスで使用するときには、資料を受け取るために上半身を回転させる(肩を左右に開く)ことがあるから、けっこう便利かも知れない。
しかし、自室で使っている分には、そういった機会はないので、どこまで意味のある機能だろうか。
少なくとも、背面フレームを右半分と左半分で分離するような大掛かりなギミックが必要かどうか怪しい。実際、後継機種のフォスターカリノでは、背面が左右にしなる機能は残したけど、3Dフィット構造のギミックは省略してしまった。
追記:仕様が変わった?
2018年の公式サイトをみると、3Dフィット構造の説明がない。
代わりにアッパーチルト機構になっていた。仕様が変わったのだろうか。
アッパーチルト機構は、背面の上部が独立してしなる構造。
上半身の動きに追従してくれる。座りながら伸びをしたりできる。
それにしても、コクヨのWEBサイトは情報量が少なすぎる。ターゲットが法人なので、営業担当が個別に説明すればいいと考えているのだろうか。
ハイバックのみで正解
この機種で気づくのは、ラインナップがハイバックモデルのみだということ。
なぜか日本のメーカーは、ローバック、ミドルバックなどバリエーションを用意したがる。客の要望に無駄に対応して、生産性を下げる癖がある。
もちろん、使用シーンによってはローバックがふさわしいこともあるだろう。長居させないための公共空間とか。
しかし、いわゆるオフィスチェアはハイバックだけでいいはずだ。フォスターはしっかりコンセプトを絞って製作されたことがわかる。