内田洋行のオフィスチェア「パルス」
内田洋行のフラッグシップモデル。使ってみたら普通だった。
パルスの機能と特徴
- Pulseは、「鼓動」という意味。
- アクティブ・バランス・シーティング(ABS)理論:骨盤を立たせるために、背面カーブを若干下げて、お尻が後方に沈み込むシート。
- 拇指球チルト&大転子リクライニング:足の裏の力を背面に伝えるリクライニング。
- 背もたれ角度のワンタッチ固定。
- ヘッドレストは二か所で調節可能。
漠然とした「良い話」
パルスは北海道大学および北海道立心身障害総合相談所との協同開発だという。
パルスの開発ストーリーが「新しい市場の作り方」という本にある。twitterでそのことを知ったので、さっそく読んでみた。
簡単にポイントを並べると以下のようになる。
- 椅子に座ることは体力を必要とする。
- 通常の椅子は正しい姿勢を強制する仕様になっている。
- パルスチェアは「楽に座れる椅子」を模索した。
- あばら骨の下を支える面が重要であるとわかった(第3のカーブ)
- これによって胸郭を支え、その部分がリラックスし、深呼吸したかのようにリラックスできる。
- これまでの椅子は人間の体重を支えるものだが、パルスは内臓(身体器官)を視野に入れた椅子である。
- これらの開発には、座る体力のない障がい者の方々への深い理解があったからである。
ということで、なかなか素晴らしい話ではあるものの機能面での詳細な話が出てこない。
座る人の身長によって第3のカーブの位置がずれるはずだが、それは対応できているのか?などツッコミどころはあった。
ともかく、たぶん良い椅子だろうという気持ちにはなった。
内田洋行のフラッグシップモデル
内田洋行が気合を入れて開発したことは間違いないだろう。新品定価も15万円くらいで、内田洋行の中では高い。
機能の説明をみると、後傾スタイルに強みがあると思われる。
長時間のパソコン作業に向いていそうなイメージだ。
より快適な背もたれのリクライニング機能と長時間着座を目指したとのこと。
パルスを買ったのでレビュー
ヤフオクをぼんやり見ていたら、パルスが格安で大量出品されていたので思わず落札してしまった。
送料と消費税込みで2万円程度だった。
それまで使っていたヴィスコンテと同様に、背面の素材はPP樹脂っぽい感触。ワークチェアとしてこの感触が気に入っている。
座り心地は「普通のオフィスチェア」という感じで、感激というほどではないが、けっして悪くない。背面のカーブも腰をしっかりサポートしてくれる。
後傾チェアなのでヘッドレストが欲しい
座ってみて思ったのは、典型的な後傾チェアということ。
よく考えると私は前傾姿勢でキーボードを打つことが多かった。
しょうがないので、後傾姿勢でのパソコン操作に切り替え中である。
後傾姿勢でのパソコン操作も、慣れてくるとけっこういい。長時間の作業はやっぱり後傾がいいかな、と思い始めている。
しかし、ヘッドレストがないため深い後傾姿勢は頭の支えがないので辛い。パルスのヘッドレストを買おうか思ったら、どれだけネットを探しても見つからなかった。